看護師が転職のために退職するには、退職手続きを行う必要がある。しかしどの病院も看護師が不足しているため、「仕事を辞めたい」と言ってすぐに辞められないのが現状だ。
必要とされるのはありがたいことだが、実際には辞めたいのになかなか辞めさせてもらえないという看護師も少なくない。
実際の退職理由はなんであれ、退職するためには納得できる退職理由が必要だ。円満に退職するためにも、退職に関わる知識をしっかりと身につける必要がある。
病院側にも、もちろん辞めてもらっては困る理由があるだろう。しかし、まず第一に働く看護師に勤務を続けるか辞めるかの選択肢はあるということを忘れれはならない。
円満に退職するための退職理由のポイントとしては、引き止めにくい理由を用意することだ。家庭の事情や勤務を続けられない「物理的な」理由、ポジティブな理由などを踏まえておくと良いだろう。
家庭の事情は結婚や出産、介護といった理由だ。退職の理由が自分ではなく家族のためということをしっかり伝えることで、仕方がないと言わざるを得ない状況作ることができる。
看護師の働く職場は女性が多い職場だけに、こうした理由には共感してもらえることが多い。子供が小さいうちは育児に専念したいというのも、よく聞く看護師の退職理由だ。
勤務を続けることができない「物理的な」理由というのは、引越しなどで通えないといったようなものだ。介護などで実家や祖父母の家の近くに引っ越す、ご主人の地元に戻ることになったなどといった理由は、理解してもらいやすい。
また、円満に退職したいのであればネガティブな理由は厳禁だ。「今の職場にはない業務経験をして看護師としてのスキルアップをしたい」といったポジティブな理由の方が受け入れやすい。
どの理由にしても、その退職理由について詳しく聞かれても良いよう、きちんと準備しておくことが大切だ。